2024/11/21 18:57


乾いた空気、皮膚を刺す温度だったのが

今では澄んだ空気になり、木枯らしの風に身体は強張る。


季節の刺激感覚に影響され、少し思考的になったような感じさえする。(気のせい)


いつもの左手のアイスコーヒーはホットコーヒーへ移り変わり、お隣の右手でブログを書いている。


カタカタと音をたてる人工物に目を取られながら、否応に隙間風は入り込み身震いする。

そんな日常生活のほんの一瞬の出来事。

対比的で卑小な出来事に美しさを感じる。


僕のファッションの見解と少し似ている気がする。


それは、『フォーマリズム的な捉え方でありながら、リアリズム的に考える』


どっちつかずの卑怯な考え方だとも思う。


せっかくなので旬の鯖。料理は鯖の味噌煮で考えてみる。


青白く光沢のある艶やかな色に沿う銀白色なボディ。種類によって様々だがくっきりとした模様がある。シャープなシルエットからは想像もできない程、身はふっくらとし厚みがある。

身のサシは牛肉の霜降りのようにも見える。

覆う味噌は、濃くもまろやか。砂糖や酒、味醂の甘みを思わせ、生姜の辛味も感じる。

脂の重みを感じつつも絡んだ味噌は遠慮するばかりか鯖の癖までも覆い隠す。

食してはいずとも、これまでの経験と嗅覚、視覚的想像からそれをダイレクトに感じる。


こんな感じ。上手く例えれている気はしないが、このようにファッションに対しても見解し向き合う。


コンセプチュアルな考えも大事だがそれだけだとつまらない。

ファッションに対し僕は"直感や感情的"な部分を重ねている。思考とのセッション。

強制的な視点からの解放を促す。


"感覚的な理論派" 嫌なやつ。


対極に位置しぶつかり合うものとの間に垣間見える曖昧であり繊細なもの。太く強いがか弱くふわついた曲線のようなものが好きなのだろう。


そんな戯言を言う最中、徐々に熱をもつパソコンとは相反するように左手のホットコーヒーは冷たくなっていた。


僕とファッション。季節の戯れ_


Mozzie