2024/10/19 19:09


感覚が感覚を呼び惹きつける。


ファッションと僕たちの恋事情。


「結局この指だけが、これから会いに行く女をなまなましく覚えている」


~川端康成『雪国』より~


たまには僕の購入品紹介でも。


Personaと題した彼は、そのプロダクトを『生きづらい世の中からシールド的に防護の役割を果たす、現代の仮面』そう呼ぶ。


「割と気弱なんですけど日々のファッションにアイウェアがあるだけで、勇気付けられるといいますか、恥ずかしくなかったり自信持てる感覚ってあるんです。まるで"仮面をつけるような" 。僕にピッタリだなって。」 ~僕の後談~


そして今回僕が購入したPersona 2.0。

感想としては、前衛的?いやクラッシックだな。細身の割に厚みはあって、セルロイド独特のヌメリや艶感。エロいんだよな。

色は黒が良かった。普段意外と選ばないから。

ダブルブリッジの絶妙な抜け感。

そして真面目なお遊びのレーザー加工でのひび割れレンズで僕らしさを。繊細ながら泥臭い。


僕自身アイウェアに求めるものって、圧倒的なアイコニックさだったりする。

せっかく付ける仮面だから。ハイスコアなものがいい。

だけど今回買ったPersonaは、僕的には仮面としては割とか弱いんですよね。

悪い意味じゃなくって、仮面として包み隠しすぎることなく、自分をほんの少しだけ見せてもいいんだよって言われているような。

だからこそ、全てを包み隠すことに安心感を覚える僕にとっては挑戦的なアイテム。


バーバラ・スタンウィックがフィルムノワールで魅せるアイウェアのスタイリッシュさだったり力強さだったり。

Personaが魅せる、ピンナップのようなエロさだったりモダンぶってるシニカルさだったり。


「Sampling Myself」と彼は言った。

自分自身をサンプリングするこのプロダクトは、手に取った時から僕自身がサンプリングの的であり、か弱そうに見えたこの仮面は僕が身に纏い力強さをます。そして本当の仮面として機能する。


純粋にいい買い物をしました。

皆さんにもいい買い物をしていただけるようにお店も充実させておきます。


生きづらい曇天の世に仮面をつけて_


そして全てを包み隠して。


Mozzie