2024/09/22 15:10



まだ暑さは残りますが、段々と秋の訪れを感じてきますね。

うちも秋冬物の立ち上げを徐々に行なっています。


「早く秋冬物が着たい。提案したい。」


『秋山明浄而如粧』


秋山明浄にして粧うが如く

(秋の山は明らかで清く容儀をととのえているようで)


始まる秋冬支度。


早くもそんな気分です。



さて。

皆様の秋冬の気分ってどんな感じでしょうか。


お店(僕)の気分はなんとなくですがあります。


拙い言葉で言うと、


「装いは至ってシンプル。表情は曖昧。素朴なんだけど "色" がある。」


そんな感じです。


探求の秋。もう少し内容を。


「surréalisme」(超現実主義)


無意識の探求。サルバドール•ダリ。


偏執狂的批判的方法。


「覚醒と夢想状態の境目で見えてくる現実」


精神錯乱的な連想と解釈の批判的かつ体系的な客観化に基づく非合理な認識の自然発生的方法。


自分の妄想的な解釈を客観的に評価し事実化し形として落とす。


このイメージ。


ダリは、絵を鑑賞者の意識の流れを試すある種のロールシャッハ・テストと捉え、その中に幻影のような図像をひそませた。この戦略を「錯乱現象の連想と解釈の批判的かつ体系的な客観性に基づく非合理的な知識のための自発的な方法」と名付ける。


ファッションで捉えるとどうでしょう。

"装い"としてはくっきりはっきりとしている。だが、その"装い"の中にある種の違和感?あそび?があり、連想をもたらす。


ゴシック的なんだけど、そこには"色"が潜む。

具体的なんだけど、幻想的でもある。



秋口アイテムの例えだと、ニットにコーデュロイパンツ。これでいい。

なんだけど、「ニットはなぜこのサイズ感?この色味?」「コーデュロイパンツはなぜ太畝?細畝?この色味?このシルエット?」みたいな、自己のアウトフィットにおいて、他者と対峙する際の違和感をつくりたい。その方が心地良く感じる。


改めて言葉にするのは難しいものですね。

だからこそイメージ感の共有を是非店頭でさせて下さい。

多くは無いですが入荷しております。

皆様との出会いを心待ちにしております。


Mozzie