2024/08/23 15:06

こんにちは。
こんなに暑い日が続くと、僕は海に行きたくなります。
最近海開きをしたビーチをよく見かけます。

皆さんは普段海に行ったりしますか?
というか好きですか?
もう行ってる方や、大好きな方も多いと思います。
女性や意識の高い男性なんかも、髪の毛の色落ちやお肌の日焼けを気にして中々行ったりすることも少ないのでしょうか。

僕は最近とても海に行きたくなる映画を観ました。

「エンドレス•サマー」 ブルース•ブラウン監督

公開は1966年、サーフフィルムの金字塔ですからご存知の方も多いはず。
最近デジタルリマスター版やっていますね。

ご存知ない方の為に一応さらりと説明。
3人カリフォルニアボーイが"最高の波"を求めて世界を旅するドキュメンタリー映画なんですけど、まんまと「海いきてぇ!サーフィンかっけぇ!」ってなる映画です。(僕自身もそのうちの1人)

主演は無論リアルサーファー。
マイク•ヒンソンとロバート•オーガストの2人がテクニカルにそして優雅で艶美に波に乗る姿にとても魅了されます。

サーフカルチャー自体、ファッションというレンズで見た時にも関係性は明白かと思います。

だから、今回のお話は、サーフカルチャーについて…ではなく、
彼らの"波にのる"姿からうけたファッションのお話。

「エンドレスサマー。いや、エンドレスファッション。」
「終わらない夏。いや、終わらないファッション。」

  彼らが、最高の波(パーフェクトウェーブ)を探す様に。我々も最高のファッションを探しています。

最高のファッションって何でしょうね。
(自身の中に)ファッションのバイブルがあって、最高の波にのってこその最高のファッションができそう。かも。

最高の波が来た際に経験も勿論、テクニックが必要になりますよね。

劇中でもいくつかでてきましたね。
アップス&ダウン、トップターン、ローラーコースター、フローター、ボトムターン、カットバク…など基本から上級まで様々なテクニックが求められます。

ファッションだとどうでしょう。

カルチャー、時代、ファブリック、メーカー、ブランド、サイズ、色、アイテム種類、ディテール…みたいな波が来た時に乗りこなすテクニックって、例えばAラインを作るや、レイヤードするみたいなラインシルエットでの調整。
フェニミン、マニッシュ、モードぽくする(風というか印象)的なアイテムチョイスによる印象操作。同色、近い色、対色みたいなカラーの選択。こちらも印象操作ですかね。

…なんかあれですね。うん。
ファッションって業界用語多いと思うんですけど、サーフィンのテクニックみたいな名前増やして欲しいですよね。なんかかっこいいし。少ないですよね、(レイヤード、ロールアップとか)

言いたいんです。

(コーデの基本はハードオリエンタルで〜
ここでジャンプスイッチすることによって〜
気付きました?地味にサンダルリズムやってるんすよね今日)
※そんな言葉ありません。が、使ってもいいですよ。

さすがAppearance World(外見世界)
外部的な、内部的な用語が多いですね。
それでいいとも思う。
こんな前記しときながら、ファッションの話自体が野暮なんですよね。基本。言語化が難しいのもファッションの魅力でもあります。

テクニックがあったからといえ、だからどうした。だからなんだとも思う。
しかし、だからすごい。深みがでて幅も知れる。こだわりのようなアイデンティティ、その人らしさが出る。とも思う。
そしてテクニックに付随する、知識やキャリア。


私たちはどこまで考えてファッションをするのでしょうか___

 カリフォルニアのサーフィンの哲学?言葉?があります。
「陸で考え、海では本能で」
ファッションで置き換えると
「服で考え、ファッションでは本能で」
と言ったところでしょうか。


思考的(知識や経験による見解なども)になることも必要。そして、時間もお金も経験も必要となってきます。
しかし、そこばかり注視していては自分のフィーリング(感じるもの)が薄れてしまいます。
サーフィンもファッションも前提に「楽しむ」ことが大事だと思います。
楽しむ為に、楽しむ。楽しむのも技術。楽しむ為に考えて、得る。

 「もしあなたが考えていたらあなたはサーフィンをやっていない」

そうかもしれない。な。

 「私は海を愛する、何か無限なものが動いて居る様に思ふのである。」
-鎌倉雑詠より 西田幾多郎

海にいる生物も動いている。そして波や色、気温、音も変化し動く。西田が海に執着し、愛してやまない。そして希求してやまないものと同様、私たちが愛するファッションも無限に動き変化するもの。だからこそ、強く惹かれる。

日々ファッションをする中で得れる経験、知識、技術、感覚。
時代なのかも…
"自分の波より、周りの波にのる"
ファッションにより自己表現、仕事、フレックスなどをする中で、本質的な「楽しむ」事を忘れている。気がする。

映像での彼らは、"最高の波"を探求し、それにのることを心から楽しんでいました。
映像だからではないと思います。普段からそう。そして現在も。

 「The best surfer out there is the one having the most fun.
一番良いサーファーは、一番楽しんでいる人だ」 -Phil Edwards

 終わらないファッション。
「楽しむ」
そして、お店が、僕が
皆さんの" 最高の波 "の発端であれるように。
波を起こすための風。
僕たちの夏。まだまだこれから。

福山から起こす小さな風_

Mozzie