2024/08/23 15:00

こんにちは。

近頃の気温上昇に反して、下降する"ファッションバイブス"

なんだか着用枚数とリンクしてる感じがしませんか?

春夏はどうしても簡素になる。というか、着用する衣服枚数が少ない。なんだこの不安感。
秋冬は寒い。だから、厚みを作ります。着用する衣服枚数は増え、身を包む。ほっこり安心感。
使用する(着用する)アイテムが増えると、自然と組み合わせの楽しさがでますよね。

『露わになる"衣"としての責務』
そんなことを感じながら、私たちは服を着る。


何気なく着用する衣服。繕い。恒常的に起きるノンバーバル・コミュニケーション(非言語情報伝達)。

ただ着用するのではなく、私たちは"選択"をしています。

気温、機能、環境、人々、集団、社会、象徴、文化、流行など、様々な状況下における選択。

選択、判断、主張。

その人らしさ。個性。アイデンティティ。
 
自己表現(私たちでいうファッション)において最大の武器であるアイデンティティ。
反面、常に付き纏うアイデンティティの構成でおこる、自我同一性の拡散。
エリクソンのライフサイクル理論、"アイデンティティの危機(拡散/混乱)"がおこる。

まるで、青年期の発達課題のようなことがファッションを通して起きている感じがしますね。
『"個"を主張すればするほど、その"個"にのまれる』
そんな感覚。

 本日の題目でもある『外で繕い、内を知る』
選択した服を着る(外部を繕う)生じるアイデンティティ(内部を知る)
みたいな。ね?イメージ。

皆さんにとっての自分らしさって?

外的要素、内的要素様々かと思います。
改めて考えると難しいものですよね。
僕自身同じ問いに対して、パッと答えはでません。
僕は、以前までは、
"内を知るのが嫌だった。信用もなく期待もしていない。そんな自分を隠すため外で繕っていた" (個で個を殺す)
こんな感じ。イヤイヤ期。
自分を知り理解することをしてませんでした。

正直現在においても嫌なところばかりなんです。
他と比較し絶望、焦り、恐怖、不安を感じ、期待もなく見込みもない。
弱く小さく、ほんの一欠片でしかないことで押し寄せる無力感。
そんな弱者である自分と向き合い、理解し、愛すること。

現状は変わりなく。

しかし"弱者"だからこそ"強者"への強い憧れがあります。
※動物行動学用語でいうディスプレーのようなもの。(動物が求愛や威嚇の際に,相手に自分を大きく見せようとしたりすること。誇示。)
小さく弱いから大きく強くみせます。
臆病だからこそ勇気をだします。
失望したからこそ希望をもちます。
内側に生じる矛盾こそ、僕のアイデンティティとなっています。
終わる事のない、つきる事のない。そんな闘い。

すみません。すごいマインド的な、パッション的なお話。

「ドレスがセクシーなんじゃない。それを着る人がセクシーなんだ」-マーク・ジェイコブス

決して(もの)がいいから(おしゃれ)ではないのです。皆さんが素敵なんですよ。

文頭でお話した、春夏に味わう不安要素。
繕うものが少ない(自身が露わになる)からこその不安なのかもしれないですね。

うん。不安だけどワクワクしますね。
そんな季節だからこそ、ファッションバイブス高めていきましょう。そして挑戦していきましょう。

皆さんの夏の勝負服。
店頭で何を選ぶのか楽しみです。 

Mozzie